【組み立て】滅菌コンテナ

【組み立て】滅菌コンテナ

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Q:ラップと比べ滅菌コンテナを使用するメリットとは?
A:ラップは包装するための一定の技量を要します。
一方、滅菌コンテナは器材を収納し蓋をする単純作業ですみ、作業者の技量に左右されることがありません。
また、重たい器材の場合包装が難しかったり、包装が破綻するリスクがありますが、滅菌コンテナの場合はその点、安心できます。

Q:コンテナ化するかどうかの目安は?
A:週に2回以上使用するセットの場合、コンテナ化した方が経済的です。

Q:フィルターレスの方が優れているのか?
A:フィルター交換の手間がないだけ、フィルターレスは効率的で優れていると考える方がいらっしゃいますが、以下の視点から、総合的に判断することが必要です。
①CEマークを取得しているか、FDA認証を取得しているか?
(欧米では医療機器であるため、滅菌コンテナの要件を満たしているという意味で)
②十分な乾燥性能を備えているか?
(オートクレーブ対応と謳っていてもダイナミックパルスのみの対応という場合もあり)
③品質保証期間は何年か?
(品質保証期間が十分長いこと。修理が生じても代替品対応があること)

Q:他社の同形のフィルターを使用できるか?
A:CEマークやFDA認証を取得時に、専用のフィルターを使用することになっていますが、不織布フィルターペーパーフィルターいずれも、滅菌ができているか、無菌性が必要期間維持されているかを確認したうえで使用することはできます(不織布フィルターの製造元が共通していることも多い)。

Q:滅菌コンテナの器材収納量の目安は?
A:製造元によって、滅菌コンテナのサイズごとに最大積載量が決められています。
器材の重量も大切ですが、蓋をする際に蓋が器材に接触することのないように収納することが大切です(収納器材の破損や蓋や留金の破損のリスクが生じます)。

Q:滅菌コンテナは積み重ねて滅菌できるか?
また、積み重ねて保管できるか?

A:滅菌コンテナは機種によって、積み重ねて使用できるものとできないものがあります。
添付文書や取扱説明書でご確認ください。

Q:器材リストを滅菌コンテナ内に入れても大丈夫か?
A:滅菌パウチなどに器材リストを入れて収納する場合、そのパウチがフィルター部を覆いつくすサイズであった場合、真空引き工程でパウチがフィルター部を塞ぎ、脱気することができず、滅菌コンテナ自体が圧壊させてしまうことがあります。
シート状の物品を収納するのには注意を要します。

Q:滅菌コンテナを開封したところ、底に水が溜まっていたが再滅菌しなければならないか?
A:滅菌コンテナを開封するのが、滅菌して間もないタイミングであるなら、そのまま使用しても構いません(病原菌の増殖が極めて限られているため)。

Q:滅菌コンテナのなかに水が残っているかどうか、開封せずに確認する方法はあるか?
A:秤量(ひょうりょう)20kg、目量1g単位の重量計を用意し、器材収納後、滅菌コンテナの蓋を閉め、エヴィデントシール等を取り付けた状態で、重量を計測し記録します。
滅菌後、滅菌コンテナ内部が室温になってから、重量を計測し、1gも重量が重くなっていなければ十分乾燥していると考えてよいでしょう。

Q:すべての滅菌コンテナの重量計測をしなければならないか?
A:水が残りやすい、例えばベンダーなどを含む整形外科器材を収納した滅菌コンテナーを、滅菌前後の重量を計測し、そのもっとも乾燥しにくいであろう滅菌コンテナに水が残っていなければ他の滅菌コンテナも十分乾燥しているものとみなすのもよい方法です。

Q:滅菌後に滅菌コンテナを計量したところ、滅菌前より10gも軽くなっていた。
なぜか?

A:高圧蒸気滅菌後は、滅菌コンテナ内部が熱くなっています。
気球と同じでコンテナ内で熱せられた空気は比重が軽くなり、滅菌コンテナを持ち上げようとする浮力が作用しているからです。
計量するためには必ず滅菌コンテナ「内部」までが、滅菌前と同じ温度となってから計測してください。
滅菌コンテナ表面に手を触れて冷たくなっていても、内部の器材がまだ温かいままであることがありますので、十分に時間をかけて、滅菌前と同じ温度「室温」となるのを待ってください。

Q:バスケットは超音波洗浄は可能か?
A:中性酵素洗剤の使用であれば、洗浄の実績がございます。

Q:メディトレイバスケットは洗浄に使用可能か?
A:WDにアルカリ洗浄剤を使用している場合は腐食するので使用できません。

Q:中性洗剤で清拭する際のph値は?
A:7.0~7.5です。


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