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結束バンド『イージータイ』が2025年度グッドデザイン賞を受賞しました
繰り返し使える結束バンド「イージータイ」が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したことをお知らせいたします。

[受賞ギャラリー]https://www.g-mark.org/gallery/winners/31877
審査員の評価コメント
一般的な多くの結束バンドは、一度つなげると外せない構造である。その後の進化として取り外し可能なタイプが登場したが、長さ調整のためにはみ出した部分をカットする必要があり、再使用時には先端が差し込みにくいという課題があった。本アイテムはその次の段階にあたる進化形であり、切らずに繰り返し使え、長さを足すことであらゆる太さに対応できる点が優れている。先端部のスリットにテープをスライドして差し込むだけで固定でき、初めて使用する際の戸惑いに配慮して差し込み方向を示す矢印も記載されている。余った先端は本体部にパチッと留められるため、飛び出しもない。道具不要で何度でも使用可能なこの結束バンドは、これからの結束バンドのスタンダードとなるだろう。機能そのものをデザインに昇華した、この優れた商品を高く評価したい。
また、2025年度グッドデザイン賞において、今年の審査委員の選ぶ「私の選んだ一品」にも選出されています。
【選出した審査委員/コメント】
手槌 りか/プロダクトデザイナー
結束バンドが進化した。こんな単純な形のものがだ。使い捨てと思い込んでいたものが、繰り返し使えるバンドとして生まれ変わった。先端はカチッと留まり、カットする道具も手間もいらない。つなげれば長さも伸ばせる。見た目はシンプルだが、機能のアイデアをたっぷり含んだ、素晴らしい道具である。

イージータイは、グッドデザイン賞受賞展および企画展「私の選んだ一品 2025」にてご覧いただけます。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2025-2025年度グッドデザイン賞受賞展-
会期:11月1日(土)~11月5日(水)
会場:東京ミッドタウン
GOOD DESIGN Marunouchi「 私の選んだ一品 2025」
会期:2期 「気づき・おどろき」:10月29日(水) – 11月9日(日)
会場:GOOD DESIGN Marunouchi
この度の受賞にあたって
株式会社名優は、SALWAYによる2024年度「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」に続き2025年度もEZTY(イージータイ)でグッドデザイン賞を受賞しました。
道具がなくても、手軽に安全に結束できる結束バンドを目指しました。従来の結束バンドは、はみ出した部分をカットする必要があり、カットされた鋭利な箇所でケガをするリスクがありました。EZTY(イージータイ)なら簡便に結束でき、余った先端部はパチリと留められるので、はみ出しもありません。何度でも繰り返し使えるだけでなく、連結させることで、長くしてより太いものを結束することもできるようにデザインしました。
デザインのポイント
- 側面からストラップを差し込むことができるようにヘッド部側面にスリットが設けられています。
- ヘッド部からストラップが外れにくくするために、ストラップを引いたときに、スリットの反対側に自然に寄せられるようにストラップ裏面のセレーション(ギザギザ)は斜めに設けられています。
- 結束後に飛び出したストラップは、パチリと留められるようにテール部終端にクランプが設けられています。
プロデューサー&デザイナー
株式会社名優 取締役会長 山根貫志
背景
さまざまなシーンで利用される結束バンド。私たちは、年間70件以上の学会や展示会で設営する展示ブースの照明、ケーブルの固定に利用してきました。しかし、設営準備品にニッパが入っていないために余った部分を切るのに苦労したり、その切断面でケガをしたりすることがありました。また、結束バンドの使用後の廃棄物を掃除しなければならないので、何とか、安全かつ簡便に繰り返し使用できる結束バンドを作れないものかとずっと考えていました。
経緯とその成果
コロナ禍で学会や展示会の出展が激減し、時間的余裕ができた2020年に、リユース型結束バンドの開発に着手しました。リユース型を称する結束バンドはすでありましたが試してみると、余った部分を結局はカットしなければならないだけでなく、結束後の取り外しが難しいために、利用が限定されているようでした。
最初に、ストラップの取り外しを簡単にするため、ヘッド部側面にスリットを設けることを考え付きました。次いで、ストラップがヘッド部から外れにくくするため、ストラップを引っ張ったときに、スリットの反対側にストラップが自然に寄せられるようにストラップ裏面のセレーション(ギザギザ)のスリット側が他方に比べやや先行するようにしました。
さらに、余った部分の飛び出しをまとめるために、ストラップ終端にクランプを設けて、余り部分をクランプで留められるようにしました。互いに連結させることで、長くしてより大きなものの結束が可能になりました。
2020年に国内特許を取得、2023年に製品化、2024年には、米国、欧州などでも特許を取得しています。
現在、材質、長さなどのバリエーションを充実させているところです。
EZTY(イージータイ)により、毎年、世界で何十億本も使用されている結束バンドによる廃棄物の減少につながることを願ってやみません。