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第1回名優カレンダーフォトコンテスト 入賞作品発表
2024.11.20 更新
「風景写真」をテーマとする「名優カレンダーフォトコンテスト」。
第1回 名優カレンダーフォトコンテストには総数508作品ものご応募があり、審査の結果12作品が選出されました。多くのご応募を誠にありがとうございました。
見事入賞を果たされた作品をここに発表します!また入賞作品の表彰式をオンラインで開催予定です。(詳しくは『表彰式について』をご覧ください)
審査員
写真家 吉村和敏 様
1967年、長野県松本市生まれ。カナダ暮らしをきっかけに写真家としてデビュー。東京を拠点に世界各国、国内各地を巡る旅を続けながら、自ら決めたテーマを長い年月にわたって丹念に取材し、作品集として発表し続けている。
2003年カナダメディア賞大賞受賞。2015年東川賞特別作家賞受賞。
写真集に『プリンス・エドワード島』、『「スペインの最も美しい村」全踏破の旅』(講談社)、『BLUE MOMENT』(小学館)、『Du CANADA』(日経ナショナルジオグラフィック社)『RIVER』(信濃毎日新聞社)、『カルーセルエルドラド』(丸善出版)などがある。
総評(吉村和敏 様)
第一回目となる名優カレンダーフォトコンテストでは500点を超える力作が集まり、審査会場となった会議室のテーブルは、プリントアウトしたカラフルな作品で埋めつくされました。
このフォトコンテストは、他に類のないパノラマサイズでの作品応募となります。どれも3:2の比率で生み出された写真を横長にトリミングしたものでしたが、全く違和感のない画面構成に驚きました。
第一次審査では、風景や自然の美しさを意識した形で選考が行われ、第二次審査では、作品から伝わるメッセージ性や写真の技術力などを考慮し、徐々に上位作品を絞り込んでいきました。
皆さんから送られてきた写真を通して日本の多様な表情と接していると、四季折々に変化する自然や奥深い文化に改めて感動させられます。また、風景の中にある家屋や風車、舟や電車などからは、人々の暮らしの気配を感じ取ることができました。
賞に輝いたどの作品にも、不思議な物語性が潜んでいるような気がしています。それが作品の力となり、観る人の心を魅了するのでしょう。
これからも日本各地を旅し、独自の視点でこの国の表情を切り取ってみてください。来年も、個性あふれる作品を期待しています。
入賞作品発表
大賞
風の丘
oirase
【講評】
本当に素晴らしい作品で、第一次審査から目を引きました。手前に花畑、奥に風力発電用の風車があり、星空には月が輝いています。一見すると日中に撮影したような感じがしますが、実は夜。このユニークな表現方法も面白いと思いました。三分割法が生かされた構図も完璧で、パノラマサイズにぴったりとマッチしています。風力発電をテーマにしたことにより、今という時代をよく伝えています。優れたドキュメンタリー作品とも言えるでしょう。グランプリに相応しい作品です。
準賞
海苔網を抜けて
まさ
【講評】
凪ぎの海の表情をテーマにした叙情的な作品です。海苔畑を画面いっぱいに捉え、大胆に空をカットした構図が素晴らしい。私もこの光景と出会ったら、おそらく同じように切り取るでしょう。ワンポイントで漁船を入れたのもよかったですね。美しい自然とこの海で働く人の絆を感じます。絵画を彷彿とさせる一枚のアート作品になっているような気がしました。
佳作
桜慕情
愛写道
【講評】
画面の上部に桜を配置したことで、麗らかな春の季節感が伝わってきます。麦藁帽子をかぶった船頭たち、カラフルな日傘の乗客たちもいいアクセントになっています。カレンダーの作品は、1ヶ月間見続けても飽きのこない力強さが大切です。日本の美を伝えるこの作品と接したとき、カレンダーの3月にぴったりだと思いました。
田植えの頃
四軒屋
【講評】
たくさんの鉄道写真の応募がありましたが、中でも目を引いたのがこの作品です。限られた画角の中に3両の列車が入り込む実にいい瞬間を捉えていますね。背後にバランス良く家屋を配置し、田園への映り込みを考慮した画面構成も素晴らしい。全体が眩しい斜光に照らされているからでしょう、色彩の美しさにも心が奪われました。
名優賞
冷え込む富士の冬
こうし
【講評】
富士山をテーマにした作品の中で、最も際立っていたのがこの1枚です。美しい光が出る時間帯を選び、じっくりと構図を練ってシャッターを切っていることがよく伝わってきます。おそらくこの場所に足繁く通い、そしてようやく巡り会えた光景だったのではないでしょうか。新しい年のはじまりに相応しい作品だと思いました。
ファミリー
池田のうさぎ
【講評】
雪原に舞い降りようとする三羽の鶴を、的確にバランスよく捉えられています。厳寒の中で何時間も待機し、そしてようやく巡ってきたチャンスを物にしたテクニックに感動しました。しっとりと落ち着いたトーンで統一しているので、まるで水墨画のようにも見えてきます。北国の自然美を伝える素晴らしい作品です。
水田の中の星空
79.0Poter
【講評】
夜空に輝く星をあえて撮らず、田園の水面に映る星に焦点を絞って画面構成をしています。写真の上級者でないと、このような大胆な構図は思いつきません。露出のコントロールが実に上手いですね。すべての星がピタリと静止して写り、シャドー部分のディティールがしっかりと出ています。夜景のお手本のような作品です。
この棚田は僕が守る
ポンチョ
【講評】
緑輝く田園、真っ青な海、日本の夏の表情を伝える気持ちのいい作品です。手前に案山子、奥に枯木を入れた画面構成もお見事。ユーモアのセンスもあるので、この作品を見る誰もが穏やかな気分になることでしょう。日本のどこにでもあるような当たり前の風景にカメラを向け、一枚の作品を生み出したことを高く評価します。
ブルブルッ!
リベット
【講評】
小鳥たちテーマにした愛らしい作品です。体をブルッと震わせて水を払ういい瞬間を切り取っていますね。かなりの長玉を使って撮影を行っていると推測しますが、無駄のない画面構成に感動しました。もっと上位に来てもいい作品ですが、類似作品が他のフォトコンテストで入賞していたので、今回は名優賞になりました。
相倉の春
nandyyrk
【講評】
相倉集落を当たり前に捉えるのではなく、自分なりに工夫して1枚の作品を生み出していますね。まるでファンタジー映画のような不思議な雰囲気を持っています。おそらく海外の人は、この作品に強く心を動かされ、行ってみたいと願うことでしょう。日本の美、そして歴史と文化を伝える素晴らしい作品です。
一緒に行きたい
ユウイチ
【講評】
秋の公園で生み出された何気ないスナップですが、人と人との心の繋がりが見事に描かれています。二人はこうして春夏秋冬の季節の移り変わりを楽しんでいるのでしょう。ほのぼのとした会話が聞こえてくるような気がしました。両側に、色づくモミジの並木を配置した構図もお見事です。この公園に行ってみたくなりますね。
Merry Christmas
Kousa Kobayashi
【講評】
雪原に一本の樅の木がポツンとあるだけのシンプルな作品ですが、冬の凛とした空気感をストレートに伝えています。木を画面のど真ん中に配置した構図も素晴らしいですね。孤独感が強調され、心の琴線に触れる作品が誕生しました。雪原のディティールと空のグラデーションを的確に捉えた高い撮影技術力も目を引きます。
※入賞された方へは、弊社より個別にメールにてご連絡差し上げます。
★受賞作品は、全国の医療・介護施設に配布される「名優カレンダー2025」に掲載されます。
→カレンダーをご希望の方は、こちらからお申し込みいただけます。
第6回ホスピ川柳 入選作品発表 も公開中!
詳しくは こちら